海外生活でタイを選ぶ理由。

生活

このページでは、リタイヤ後になぜ海外脱出をしたのか、またなぜタイを選んだのかについてお話します。

日本の凋落

私が20代の後半、バブル時代には、日本は”Japan as Number One”として世界から羨望の目をむけられていました。

あれから30年、失われた30年といわれ、今ではすっかりその輝きを失い、凋落の一途をたどっています。その日本に資産を集中してよいのかということが日本を脱出する理由の一つです。

さらに「未来の年表」、「未来の地図帳」(河合雅司著:講談社現代新書)によれば、少子高齢化に伴う、日本の未来は、下記のとおりです。

  • 三大都市圏の中で人口減少スピードが最も速いのは関西圏。東京圏への転出が加速している。
  • 横浜市は政令指定都市でありながら、市民の意識は都心に向かいがちで人口流出が続いている。
  • 東京一極集中には、はどめがかからない。
  • 2024年国民の3人に1人が高齢者。
  • 2025年団塊の世代800万人後期高齢者となり、東京人口の4人に一人が高齢者。
  • 2033年3戸に1戸が空き家。
  • 2040年自治体の半数が消滅。

この予測は経済指標の予測と違い、ぶれることも、どこかでV字回復することもありませんので、日本に資産を集中することは、リスクが非常に高いと考えます。

詳細は、下記の本を参考にしてください。

税金

私にとって何よりのタイの魅力は、税金です。現役時代は所得税、住民税を合わせて55%の税金と社会保険料15%近くを支払っておりました。

これでは何の為に働いているのかわからなくなってきます。したがって海外転出時課税制度の対象となるほどの株をもっていない富裕層が国外脱出を考えることは当然だと思われます。

※相続税は、相続財産が1億バーツ(約4億円)以上ある場合、1億バーツを超える部分に対して課税されます。贈与税は1年に2,000万バーツ(約8,000万円)までは非課税。

特に住民税は1月1日時点で居住している自治体に前年の年収に基づき、6月から納める税金ですので、私がもし2023年中に海外転出していなければ、リタイヤ後も、2023年の現役時代の年収の10%を再来年の5月まで払い続けることになります。

年金でそれを払えるはずはありませんので、貯金を切り崩すしかありません。

では、旅行に出て1月1日の前後だけ海外転出手続きをすれば、海外移住しなくてよいのでは?と考える方もいらっしゃるかもしれません。

しかし基本的には1年以上の海外居住が必要とのことですので、リタイヤ時にある程度年収のある方は、その年度中に(1月1日を超えず)すくなくとも1年以上の海外居住をおすすめします。
※自治体によってことなるようなので、確認願います。

  • 国外転出時課税制度とは、国外転出をする一定の居住者が1億円以上の対象資産を所有している場合には、その対象資産の含み益に所得税及び復興特別所得税が課税される制度です。

生活クオリティー

やはり、現役時代に東京で実現していた生活クオリティーをリタイヤ後にどうキープするかということが大きなポイントです。

  • 都会であり、移動、ショッピング、飲食をするのに便利でなこと。
  • ビューが気持ちいいこと。
  • 車を保有でき、ゴルフが手軽にできること。
  • ジム、プール等のファシリティーが充実していること。

現役時代の生活レベルをリタイヤ後も日本で続けることは、ビットコイン、アフィリエイターで億り人にならない限り、私のようなサラリーマンでは、不可能です。

また、そのレベルの人たちは、国外転出時課税制度により、そもそも海外に移住できなかったり、前述の億り人のようにサラリーマンとして生計を立てていないケースが多く、そういう層はオーストラリア、シンガポール、ドバイを選択するか、今や安くなった国、日本でそのまま生活クオリティーが維持できるのではないでしょうか。

タイはマレーシアと並び、老後の年金生活者の移住先として人気ですが、マレーシアはすでにそのビザの取得条件を大幅に引き上げ、私にも移住は難しくなりました。

タイは、まだリタイヤメントビザの制度がまだ残っているものの、その経済発展と日本の国力凋落にともなう円の下落という環境を考えると、年金だけで日本よりやすく暮らしたいという目的での移住は難しくなってきているように思われます。

今や、むしろある程度日本に資産があり、働かなくても年金以外の収入のある層が、リタイヤ後に収入が減少しても、現役時代の生活クオリティーを維持しながらセカンドライフをエンジョイしたいという目的の為に選ぶ国であると思います。

住環境

タイのタワーマンションは、ジム、プール、ラウンジ、パーティールーム等のファシリティーが充実しており、駐車場が1台無料でつくのが普通です。

周辺には、ローカルの飲食店、マッサージ店があります。車があれば、Makro、Tops Club、BigC、Lotus’s等の大型商業施設でまとめ買いもできます。

日本人にはスクンビット、アソーク、プロンポンが人気ですが、子供のいない家族であれば、チャオプラヤ川周辺のホテルレジデンスやタワーマンションがおすすめです。

特に、渋滞の多いバンコクでは、ボートで観光地、ホテル、ショッピングモール、BTS・MRTの駅に移動できるのは便利です。ゴルフ場に行く際も、バンコク市内を通らないので、渋滞の心配がありません。

リビングコスト

最近の円安により、タイと日本の物価の差はなくなってきていますが、それでも不動産価格、アジアンフード、タクシー、マッサージ等、まだまだコストパフォーマンスがタイの魅力であります。

特に下記の固定費は日本とは大きく違います。

日本での金額は私が赤坂に住んでいた時のものです。

住みやすさ

微笑みの国といわれるタイは、私が知っている他の国と比較すれば、人々がかなり温厚で礼儀正しいと感じます。

英語、日本語の通じるケースも多く、Lineがコミュニケーション手段として浸透していますので、いろいろな手続きで重宝しています。

例えば、現在住んでいるマンションのマネジメントオフィス、不動産会社、トヨタ、ゴルフ予約サイト”Go Golf”とのやりとりは、すべてLineでストレスなく行っております。

さらにUberのような配車・フードデリバリーアプリのGrabやAmazaonのような通販アプリのLazadaがあり、東京と同じようなサービスを受けられます。

ゴルフ

タイにはバンコクから1時間以内にいけるきれいなゴルフ場がたくさんあり、価格もキャディー付きであることを考慮すれば、リーズナブルで、なによりもスループレーであることで待ち時間がなく、早朝プレーを予約すれば、気温があがる前に終了し、午前中には帰宅できます。私はランチはとらず帰宅し、バンコクでブランチをすることにしています。

教育環境

私には2人の息子がおり、それぞれ独立して家族をもっており、いずれも東南アジアの国々で暮らしています。そうなると、私たち夫婦が高いリビングコストを払ってまで、東京に住む必要がなくなったというのも理由の1つです。

タイならお互いの行き来が楽ですし、一緒に過ごす際の住環境もいいと思います。さらに彼らがタイに移住して来るとしても、タイにはレベルの高いインターナショナルスクールが多くあり、教育環境が整っています。

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